ノンホモジナイズとは何? デメリットはあるの?


自然食品を多く取り扱っているスーパーや牧場の通信販売で、「ノンホモ牛乳」という商品を見たことがある方もいるでしょう。「ノンホモ」とは「ノンホモジナイズ」の略で、インターネットにはそのメリットを盛んに宣伝しているサイトもあります。
では、ノンホモジナイズには何かデメリットはないのでしょうか?
そこで、今回はノンホモジナイズの特徴やホモジナイズとの違いをご紹介します。
自然食品が人気を集めている今、「ホモジナイズなんてしなくてもよい」という意見の方もおられますが、それは本当なのでしょうか?
答えは記事を読んでいただければ分かりますよ。

目次

  1. ホモジナイズとは?
  2. ノンホモジナイズとは?
  3. ノンホモジナイズのデメリットとは?
  4. ホモジナイズをした牛乳とノンホモジナイズ牛乳を使い分けよう
  5. おわりに

1.ホモジナイズとは?

ノンホモジナイズのことを説明する前に、まずはホモジナイズについてご説明しましょう。
ホモジナイズとは、「均質化」という意味です。
コーヒーなどに砂糖を入れると、そのままでは底の方に沈んで味にむらができるでしょう。
しかし、かきまぜれば砂糖とコーヒーは混じりあって甘いコーヒーになります。
これも均質化の一種。
つまり、ホモジナイズとは特別なことではなく私たちが日常に行っていることなのです。
食品だけでなく、化粧品や医薬品などでもホモジナイズは行われています。
では、なぜ牛乳が特に「ノンホモジナイズ」を強調されているのでしょうか?
それは、次の項でノンホモジナイズの特徴とともにご説明しましょう。

2.ノンホモジナイズとは?

ノンホモジナイズとは、均質化していない物質を指します。
混じりあっているように見える物質内部に、むらがあることは珍しくありません。
特に物質を構成する分子の大きさが違うものを混ぜ合わせると、むらができやすいでしょう。
牛乳を例にとると、牛乳の成分はタンパク質や脂質、水分です。
これらの物質はそれぞれ分子の大きさが異なるため、時間がたつと牛乳の表面に脂肪分が膜をはります。
これが本来の牛乳なのです。
しかし、このままでは味にむらがでたり、加工しにくかったりします。
そこで牛乳を均質化(ホモジナイズ)することにより品質を安定させ、より多くの人においしい牛乳を提供しているのです。
また、バターやチーズなど乳製品を作るには、均質化を行わないと成分が分離してしまいます。
昔ながらの方法でバターやチーズを作る際、まずは牛乳を大きなおけに入れてぐるぐるとかきまわすのですが、これは成分を均質化させるためなのです。
しかし現在は、自然食品が人気を集めています。
ホモジナイズも加工の一種ですから、高温殺菌と同じように「牛乳の成分を変えてしまうので、不自然だ」という意見もあるのです。
ですから、「無加工」という意味で牛乳が「ノンホモジナイズ」を強調されることが多いのでしょう。

3.ノンホモジナイズのデメリットとは?

では、ホモジナイズをしないと何かデメリットはあるのでしょうか?
この項では、ノンホモジナイズの問題点をご紹介します。

3-1.品質にむらができる

ノンホモジナイズ最大のデメリットです。
品質にむらができれば、安定した製品の提供ができません。
昔は、ひとつの製品が提供される人数や場所は限られていました。
ですから、品質にむらがあってもよい部分だけ提供していれば問題なかったのです。
しかし、現在はひとつの製品が何万人もの人々に提供されます。
ですから、品質をより安定させる必要があるのです。
ホモジナイズをすることにより品質が安定すれば、多くの方に高品質な製品を提供できます。

3-2.品質の低下

アイスクリームや豆腐など、舌触りが味を左右する食品は多いです。
また、化粧品は肌の上でよく伸びてなじみやすい方が使いやすいでしょう。
このような高品質な製品を作るには、ホモジナイズが欠かせないのです。
分子の大きさが物質内で異なっていると、滑らかさや伸びは生まれません。
アイスクリームを手作りするときはよくかきまぜますが、これもホモジナイズしているのです。
また、医薬品は複数の物質を混ぜ合わせて作られます。
ホモジナイズしていなければ血管や胃の中で溶けるスピードに差がでるため、効果がでないのです。
つまり、ホモジナイズしなければ私たちが使っている製品の多くが今の品質をたもてません。

3-3.加工ができなくなる

前述しましたが、ノンホモジナイズの牛乳をそのままバターやチーズに加工できません。
また、食品だけでなくホモジナイズをしなければ加工できない製品は多いのです。
インターネットを検索すれば、ノンホモジナイズ牛乳のメリットを掲載しているサイトがたくさんヒットします。
事実、単に飲むだけなら脂肪分子が大きい分ノンホモジナイズ牛乳はうまみを感じやすいでしょう。
しかし、だからといってホモジナイズをしている牛乳が流通第一で味は二の次というわけではありません。
私たちが安く手軽に牛乳を手に入れられるのも、ホモジナイズのおかげです。

4.ホモジナイズをした牛乳とノンホモジナイズ牛乳を使い分けよう

では、最後にホモジナイズとノンホモジナイズ牛乳の上手な使い分け方をご紹介します。
牛乳の特徴によって使い分ければ、よりおいしく味わえるでしょう。

4-1.ノンホモジナイズ牛乳

前述したように、ただ飲むだけならノンホモジナイズ牛乳の方がうまみを強く感じやすいです。
また、ノンホモジナイズの場合は乳糖が脂肪球にくるまれているので、「乳糖不耐症」の方でもおなかがゆるくなりにくいでしょう。
ただし、個人差があるため乳糖不耐症の方はまず少量を摂取して様子を見てください。
また、乳糖不耐症と乳製品アレルギーはまったくの別物。
ノンホモジナイズ牛乳のメリットを紹介するサイトの中には、「乳製品アレルギーの人でも大丈夫」とも解釈できる記載をしているところもありますが、それは間違いです。

4-2.ホモジナイズをした牛乳

ホモジナイズを行った一般の牛乳はそのまま飲むのはもちろんのこと、料理に使ったりバターやチーズに加工したりするのに適しています。
また、品質が安定しておりノンホモジナイズよりも安価なので、たくさん牛乳を使う方はこちらの方が使い勝手がよいでしょう。さらに、ホモジナイズをした牛乳は種類が豊富です。
コクのあるシチューなどを作りたい場合は、脂肪分が多い牛乳を使いましょう。
カロリー制限をしている方は、低脂肪乳もあります。
このように、用途に応じた使い分けができることもホモジナイズをした牛乳のメリットです。

5.おわりに

いかがでしたでしたか?
今回はノンホモジナイズの特徴やデメリット。
そして、ホモジナイズの必要性をご紹介しました。
まとめると

  • ホモジナイズは均質化という意味で、ノンホモジナイズは均質化していない物質を指す
  • ノンホモジナイズ牛乳はうまみを強く感じやすいが、加工や流通には不向き
  • ホモジナイズは食品だけでなく、化粧品や医薬品にも幅広く行われている
  • ホモジナイズを行わなければ、品質にむらが生じたり低下したりする
  • 必要によってホモジナイズをされた製品と、ノンホモジナイズの製品を使い分けよう

ということです。
今回は、最も分かりやすい例として牛乳をあげて説明しました。
ノンホモジナイズ牛乳は確かにおいしいですが、だからといってホモジナイズが不要というわけではないのです。
また、ホモジナイズは人類が昔から行ってきたことであり、何か別の化学物質を加えることもありません。
ですから、健康に影響することもないのです。


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