工場の設備保全は重要なこと!?メンテナンスとの違いや内容について


現在、ほとんどの工場に機械が設置されています。機械が正常に動くことで、安定した生産ができるものです。もし、工場設備・機器が正常に稼働しなかったらどうなるでしょうか。おそらく、生産ラインがストップし、企業・会社に大きな打撃を与えかねません。安定した生産を続けるためには、工場管理・工場設備の保全が何よりも大切なポイントになります。そこで、工場の設備保全とはどういうものなのか、重要性や導入について詳しく説明しましょう。

  1. 工場の設備保全とは
  2. 工場の設備保全の重要性
  3. 工場設備の導入について
  4. 工場の設備保全にかんしてよくある質問

この記事を読むことで、工場の設備保全とは何なのか詳しく知ることができます。工場の設備保全について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

1.工場の設備保全とは

「設備保全」という言葉に聞き慣れていない方は多いでしょう。設備点検をするのか、それとも違うことをするのかイマイチわかりませんよね。まずは、工場の設備保全の基本について説明します。種類やメンテナンスとの違いも一緒にチェックしておきましょう。

1-1.どういうことか・どんなことか

工場にある機械・設備は使えば使うほど、月日がたてばたつほど古くなり壊れやすくなります。工場にとって1番大切な機械が故障すれば、商品の生産も滞ってしまうのです。顧客に迷惑がかかり、会社の信用も落ちてしまうでしょう。そのため、きちんと点検・修理をしていかなければなりません。「設備保全」は、工場の機械を安全に動かすために、修理・点検をおこなうことです。機械の故障を防ぐためにも、しっかり「保全」します。

1-2.やり方について

設備保全のやり方は、基本、「点検」と「修理」のくり返しです。機会の故障防止・機械部分の長寿命化・機械の停止時間の減少を目的としています。生産活動・サービス提供の安定を目指すための設備保全です。定期的に点検をおこない、故障を未然に防ぎます。もし、不備な点や異常を見つけたときは、すぐに修理しなければなりません。また、設備保全を維持するには、企業の「生産部門」と「保全部門」との意思疎通が重要になります。保全部門は、故障の原因追及や故障再発防止などをしっかり生産部門に伝えていかなければなりません。生産部門は保全部門へ事故発生時の状況や始業点検の実施などの説明をおこないます。

1-3.種類

工場の設備保全は、「事後保全」と「予防保全」の2種類があります。この2種類が設備保全の主な作業になるでしょう。ほとんどの工場では、事後保全と予防保全を組み合わせています。それぞれどんな仕事内容になるのか、ぜひチェックしてください。

1-3-1.事後保全

故障した・調子が悪くなった機械の調査をおこない、原因を突き止めて修理するのが「事後保全」です。どうして事故・故障が起きたのか、原因を突き止めることが大切なポイントになるでしょう。また、故障には「機能停止型故障」と「機能低下型故障」の2種類があります。

  • 機能停止型故障:突発的に機械が停止する故障。事前の点検や調査では見つかりにくい。
  • 機能低下型故障:機械の稼働・性能が悪くなる故障。部品の劣化など事前調査で予測できる。

1-3-2.予防保全

「予防保全」は、計画的に点検・修理・部品交換などをおこないます。事後保全は故障後の修理が目的になりますが、予防保全は故障の予防が目的です。また、部品交換には「時間基準保全」と「状態基準保全」と2つの基準があります。

  • 時間基準保全:故障の有無にかかわらず、一定期間使用している部品を交換すること。機械の故障を未然に防ぐ効果がある。
  • 状態基準保全:部品の状態を調査して、交換が必要な部品だけ取り換えること。交換すべき部品と必要のない部品の区別がしやすく、交換の手間が省ける。

1-4.メンテナンスとの違い

定期的に機械やシステムの点検・修理をおこなうことを「メンテナンス」といいます。保全も点検・修理をおこなうので、2つは同じ意味を持っているといえるでしょう。しかし、詳しく内容を見てみると、メンテナンスと保全にはある違いが出てきます。保全は「とにかく安全に守ること」を目的としている言葉です。一方、メンテナンスは「正常な状態を保つこと」が目的になっています。‟何のために点検・修理”をおこなうのか、ここが、メンテナンスと保全の大きな違いといえる部分です。

1-5.資格について

工場の設備保全・管理や機械点検などの仕事は、「電気工事士」「機械保全技能士」といった資格取得を目指すことができます。電気工事士は、自家用・一般用電気工作物の工事ができる資格です。電気工事士は第一種と第二種があり、工場関連なら最大電力500kW以内の電気工作物がある工場で働ける第一種を取得したほうがいいでしょう。もう1つの資格「機械保全技能士」は、工場機械の点検をおこなう能力を認定する国家資格です。特級・1級~3級と等級がわかれています。

2.工場の設備保全の重要性

工場の設備保全について知るには、重要性やトラブルも把握することが大切です。工場で働いている方や責任者の方は、ぜひチェックしてください。

2-1.重要性について

工場の設備保全は、生産性の向上に大きく関係しています。機械が1つでもストップしてしまうと、生産の流れが止まり、安定した供給ができなくなるのです。安定した生産を維持しつつ向上するためには、機械設備の保全が必要になります。機械設備の劣化防止や稼働率向上・性能向上など工場運営に必要不可欠な役割を設備保全が担っているのです。

2-1-1.品質の安定

商品を生み出す工場において‟品質の安定”は大切な要素です。ちょっとした機械の誤作動によって、品質が悪くなる恐れがあります。最近、商品に異物が混入していたといったニュースを耳にすることが増えました。1度、不祥事が起こったり、品質が落ちたりすると、企業は信用されなくなります。企業の信用を守るためにも、設備保全で品質を確保することが大切なのです。

2-1-2.稼働率

設備保全は、稼働率の向上にもつながります。各設備の能力を常に把握し、機能を維持させられるからです。機械の能力を把握しておけば、故障が起こりそうな箇所をすぐに見つけ、対策を練ることができます。また、設備の単位化・規格化をおこなうことで同一能力の機器が購入できるでしょう。設備を更新する場合は、経済性の対比を十分に検討しなければなりません。

2-2.トラブルの防止

設備保全の「予防保全」のように、トラブルの防止は設備保全の重要ポイントです。トラブルを未然に防ぐメリットや実際に起こったトラブル事例などをチェックしておきましょう。

2-2-1.意義・メリットとは

工場の機械が動かなくなったシーンをイメージしてみてください。工場全体がパニックになってしまいます。予定していた数に生産が追いつかなくなり、顧客・取引先に迷惑がかかるでしょう。トラブルを防ぐためにも設備保全は必要です。また、機械トラブルによる事故も防ぐことができます。設備保全でできるトラブル防止は、従業員たちの安全を守る役割も担っているのです。

2-2-2.工場の設備保全不備におけるトラブル事例

では、実際に工場の設備保全不備によってどんなトラブルが起きているのでしょうか。よく起きているのが、‟生産ラインの停止”です。ほとんどの工場が流れ作業で生産していると思います。そのため、1つの機械が壊れだけで生産ラインがストップしてしまうのです。安定した供給ができなくなるでしょう。また、機械の稼働率が悪くなる・機械から異音がするなどのトラブルも起きています。

2-2-3.注意点

トラブルが起きたとき、原因は何なのかいち早く突き止めなければなりません。設備保全は、トラブル防止はもちろん、トラブルの対処も大切な業務です。たとえ、不具合が直ったとしても再発防止のために何をすべきか考えなければなりません。しっかりと対策を立てるには、機械の作業内容や動作・性能・構造など、設備機器にかんする知識の習得が必要です。

3.工場設備の導入について

新しい工場設備を導入する際、気をつけておきたいポイントがいくつかあります。ポイントを押さえておかなければ、導入後、すぐに機械不備などトラブルが起こるでしょう。失敗しないためにも、これから説明する内容をきちんと理解してください。

3-1.業者選びのポイント

工場設備を導入するには、取り扱っている業者から購入しなければなりません。工場設備を取り扱っている業者は多数ありますが、信頼できる業者かどうか」が大切です。信用できる業者は、丁寧に対応します。どんな機械が適しているのか、お客様がどんな機能を求めているのか逐一把握しているのです。どんな質問にも丁寧に応えてくれるところほど、安心して任せられます。また、「工場設備の機能性」が充実しているかどうかも要チェックです。工場設備の省エネ機能・メンテナンスのしやすさなど、どんな機能があるのかスタッフに尋ねてみましょう。

3-2.メンテナンスについて

「メンテナンス」は、業者選びにおいても大切なポイントです。工場設備は定期的にメンテナンスをおこなうことで長く使い続けることができます。導入後、メンテナンスをしてくれる専門業者を選びましょう。主に、高圧式ホモジナイザーを専門に扱っている三丸機械工業は24時間365日スタッフが対応しています。突発的な故障でもすぐにかけつけ、対処してくれるので安心です。

三丸機械工場

3-3.展示会について

「実際に、どんな機械になるのか実物を見てみたい!」と思っている方におすすめしたいのが‟展示会”です。各地方で工場設備を展示する催しが実施されています。工場設備・工場備品・省エネ製品・工場セキュリティーなど出展対象も幅広いです。また、工場設備を扱っているお店でも、店舗で実物が見られる可能性もあります。実物を見たい方は、1度お店に尋ねてみましょう。

3-4.注意点

現在、エネルギー消費量が節約できる省エネ工場機器など、次世代につながる新工場設備が登場しています。そのため、工場設備を選んでいる際、「あれもいい、これもいい」と悩みがちです。本当に必要な工場設備が購入できなくなるでしょう。工場設備を導入する前に、必ず「目的」を明確にしてください。なぜ導入するのか、「目的」がハッキリしていると適切な工場設備を選ぶことができます。

4.工場の設備保全にかんしてよくある質問

工場の設備保全にかんしてよくある質問を5つピックアップしました。工場設備の導入を考えている方や設備保全について知りたい方は、ぜひチェックしてください。

4-1.設備管理の台帳は必要か?

設備管理の台帳は、備品を管理するための記録です。いつ備品を購入したのか、購入日や備品の品名・購入先など記入して管理します。設備管理の台帳は、管理しやすくするために必要なものです。

4-2.設備保全計画とは?

設備保全にかんする計画書です。1年の点検・清掃・修繕などをとりまとめた「年度保全計画」と、大規模修繕・設備更新などをとりまとめた「中長期保全計画」があります。年度保全計画は毎年作成し、中長期保全計画は5年以内ごとに見直さなければなりません。

4-3.生産保全とは?

生産保全は「PM」とも呼ばれており、設備の導入から廃棄まで機械の一生涯を対象としている保全のことです。企業の生産性を高めるための活動なので、経済面を最も重視しています。

4-4.TPMとは?

全員参加のPMを省略しているのが「TPM」です。生産システム全体を指しており、「災害ゼロ」「不良ゼロ」「故障ゼロ」とすべてのロスを未然防止する仕組みになっています。TPMは、設備管理をおこなう人だけでなく、管理職から作業員まで全員が意識を持つ取り組みです。

4-5.すぐに新しい機械を導入できるのか?

優良業者であれば、工場設備の購入後、すぐに設置できます。せっかく購入しても対応が遅いと生産ラインに響くでしょう。そのため、対応スピードが速い業者を選んでください。

まとめ

いかがでしたか?工場の設備保全は、機器だけでなく、工場にいるすべての人たちを守るために必要な作業です。未然にトラブルを防ぐための「予防保全」、トラブルが起きた際の対処かつ再発防止のための「事後保全」をおこなうことで、安定した生産ができます。新しい工場設備を導入する際も、アフターフォローやメンテナンスに注目して業者を選んでください。何よりも、日ごろの点検・修理が工場の安全・安定につながります。


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