食品工場で行える異物混入対策にはどんなものがあるの?


食品工場食品工場で製品に異物が混入すると、顧客に迷惑をかけるだけでなく会社の信用も失います。
異物混入が原因で売り上げが大幅に落ちた工場や飲食店も珍しくありません。
異物は一度製品に混入してしまうと、発見が大変難しいのです。
ですから、異物混入対策は混入を防止する方法が大切になります。
そこで、今回は食品工場や飲食店で行える異物混入対策についてご紹介しましょう。
食品工場の衛生管理を行っている方や従業員の方は必見ですよ。

目次

  1. 食品工場や飲食店で起こる異物混入とは?
  2. 食品工場の製品に混入しやすい異物とは?
  3. 異物は混入すると見つけられない?
  4. 異物混入対策にはどのようなものがある?
  5. おわりに

1.食品工場や飲食店で起こる異物混入とは?

私たちが食べる加工食品の多くが、食品工場で大量に製造されています。
日本の衛生管理は全国でトップレベル。
だからこそ、異物が混入すると大きな騒動になるのです。
最も記憶に新しい食品への異物混入事件といえば、即席めんに昆虫が入っていた事例でしょう。
画像がSNSにアップされたため、またたく間に拡散されて食品会社は主力商品であった即席めんの製造を数か月ストップしました。
また、工場ではありませんが大手ハンバーガーチェーン店で商品への異物混入が相次いだ結果、売り上げが一気に落ちた事例もあります。
このチェーン店の売り上げ低迷は今でも続いているのです。
食品工場や飲食店で商品に異物が混入すると、信用や業績が一気に落ちる可能性もある危険もあります。

2.食品工場の製品に混入しやすい異物とは?

では、いったいどのようなものが異物として混入しやすいのでしょうか?
この項では、異物混入しやすいものの一例をご紹介します。

2-1.従業員の衣服など

食品工場は機械化されている部分も多いですが、手作業の工程もあります。
食品工場で働く従業員は白衣を着用し、髪の毛をネットなどで覆っているところが大半です。
しかし、繊維のクズや髪の毛などが衣服についている可能性もあります。
また、衣服が古い場合は、繊維クズなどが出やすいこともあるでしょう。
さらに、爪の一部や皮膚などがはがれ落ちて混入する可能性もあります。

2-2.機械の破片やパッケージの切れ端

食品工場では、たくさんの機械が使われています。
機械類が劣化してくると破損しやすくなるでしょう。
また、機械の一部が破損していることに気づかないまま使用していると、破片が混入することもあります。
さらに、食品の原材料はパッケージされて工場に届くのですが、取り扱い方が悪いとそれが製品の中に混入することもあるのです。

2-3.昆虫など

食品は、昆虫や小動物も呼び寄せます。外に近い場所で作業をしていると小動物が入ってくることもあるでしょう。
また、通風孔や換気扇から小さな虫が出入りすることもあります。
さらに、食品の管理が悪い場合は食品自体から虫がわく可能性もあるのです。

2-4.工場で使っている製品の一部

食品工場でいろいろなものを使います。文房具なども使うところが多いでしょう。
その一部が衣服に付着して食品に混入することもあります。
また、調理に使った包丁やまな板の破片などが購入する可能性もあるでしょう。
さらに、原材料を加工して使う場合は、原材料の皮やついていた土などが混入する場合もあります。

3.異物は混入すると見つけられない?

飲食店の場合は、できあがった製品はすぐに食べられる状態になっています。
異物混入していた場合でも気づきやすいでしょう。
しかし、食品工場の場合は、製品がパッケージをされてしまいます。
ですから、一度異物が混入してしまうと顧客の手元にくるまで気づかれないことがほとんどなのです。
工場によっては、最後に金属探知機で製品すべてをチェックするところもありますが、金属以外の異物が混入している場合は役に立ちません。
つまり、前述したように異物は混入を防止することが一番大切なのです。

4.異物混入対策にはどのようなものがある?

では、食品工場でできる異物混入対策にはどのようなものがあるでしょうか?
この項では、その一例をご紹介します。

4-1.従業員の服装を定期的にチェックする

従業員は、製品に最も近づきます。
ですから、製品を触る従業員の服装は、チェックを厳しくしましょう。
製造エリアに入るときは、ロール式粘着テープなどで衣服をこすると、ほこりなどが取れます。
また、ふたり一組になってお互いの衣服に毛髪などがついていないかどうかチェックしましょう。
さらに、休憩時間の後や手洗いに行った後などもチェックをするとよいですね。

4-2.定期的に機械の点検をする

食品を製造する機械は使っているうちに必ず劣化します。
ですから、定期的に点検が必要です。
メーカーがアフターケアを請け負っているところも多いですから、相談してみるとよいでしょう。
また、構造が複雑な機械は部品のすきまに食品やパッケージの一部が挟まることもあります。
ですから、製造が終わったら清掃も忘れずに行いましょう。
また、機械がスムーズに動くようにオイルを挿した後も要注意です。
このオイルが製品の中に落ちれば、異物になりますからしっかりふきましょう。

4-3.製造エリアは整理整頓しておく

製品を製造するエリアが乱雑だと、より異物が混入しやすくなります。
原材料のパッケージなどはまとめて捨てられるようにゴミ箱をたくさん置いておく、などの工夫が必要です。
また、文房具などを製造エリアに持ちこむ場合はできるだけ遠くで使いましょう。
もちろん、不用意に部品の一部を折ったり飛ばしたりしてはいけません。
また、包丁やまな板などの管理もきちんとしておきましょう。
欠けたりささくれ立ったりしたものがある場合は、すぐに交換してください。

4-4.通風孔にネットを張ったり定期的に消毒をしたりする

虫や小動物は食品工場にとって一番頭が痛い問題です。
特に、ゴキブリはどんなにきれいにしてもどこからともなくやってくるでしょう。
ですから、通風孔にネットを張ったり定期的に業者に消毒してもらったりしてください。
また、ゴミの始末の仕方も重要です。無造作にゴミ箱に捨てるだけでは、小動物をおびき寄せてしまったり虫がわいたりすることもあるでしょう。
パッケージは一度洗い流して捨てるなど、虫や小動物を寄せ付けない工夫をしてください。
外にゴミ箱が置いてある場合は、においなどがもれない工夫をすることも大切です。
外に自然が多い場所ほどいろいろなものが寄ってきます。

5.おわりに

いかがでしたか?
今回は食品工場の異物混入対策の方法についていろいろとご紹介しました。
まとめると

  • 食品工場で異物混入が起こると、顧客の手元に製品が届くまで発覚しにくい。
  • 異物混入が発覚すると、企業の信頼も失われてしまう可能性がある。
  • 従業員の服装をチェックしあい、製造現場を清潔にたもつことが大切。
  • 虫や小動物が工場内に入らないようにする工夫も大切。

ということです。
また、万が一異物が混入した場合の対応も大切
記事の中でご紹介した即席めんを製造しているメーカーは、即座に商品を回収して異物混入対策ができるまで、商品を製造しませんでした。
その結果、販売再開後に売り上げが伸びたそうです。
どれほど気をつけても、異物混入を100%防ぐことはできません。
ですから、混入が発覚した後の対応を考えておくことも異物混入対策のひとつでしょう。
また、異物混入が発生したら、その原因を突き止めないと同じことが起こります。
必ず突き止めましょう。


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