ホモジナイザーの洗浄時間を劇的に短縮!「きれいに・早く」洗うための現場の知恵

製造ラインの掃除、特にホモジナイザーの洗浄(CIP)に時間がかかりすぎて、生産がなかなか始められない……。そんなもどかしさを感じたことはありませんか。私も現場で、何度も時計と睨めっこしながら「もっと効率よく、しかも確実にきれいにできる方法はないものか」と頭を悩ませてきました。実は、ホモジナイザーの洗浄を30分以内で終わらせるコツは、難しい理屈よりも「洗いやすい形にすること」「お湯の勢いを味方につけること」という、とてもシンプルなところにあります。

専門的な用語を並べると難しく聞こえますが、要点さえ押さえれば誰でも現場の改善に踏み出せます。この記事では、私が実際に見てきた「うまくいくライン」の共通点をもとに、ホモジナイザーを清潔に、かつスピーディーに運用するためのヒントを分かりやすくお話しします。読むことで、明日の現場から試せる「時短のきっかけ」が見つかるはずですよ。

  1. 洗い残しゼロの秘訣!「水が止まらない」配管づくり
  2. 分解の手間を減らす!長く使えるシールの選び方
  3. 30分でピカピカに!魔法の洗浄レシピと時間配分
  4. 失敗を防ぐ!バルブやクランプのちょっとした工夫
  5. 「見える化」で安心!洗浄がうまくいったことを確認する方法
  6. まとめ:明日からできる3ステップ

この記事は、次のような方におすすめです

  • ホモジナイザーの掃除に時間がかかりすぎて、生産効率を上げたい方
  • 洗浄後に汚れが残っていないか、いつも不安を感じている現場担当者
  • 難しい理屈抜きで、具体的な洗浄改善のポイントを知りたい方

1. 洗い残しゼロの秘訣!「水が止まらない」配管づくり

どんなに強力な洗剤を使っても、お湯が届かない「袋小路」があると、そこから菌が繁殖してしまいます。ホモジナイザーを30分で洗いきるための最大の敵は、この水がよどんでしまう場所なのですよ。

現場では「デッドレグ」などと呼びますが、要は「水の流れが止まってしまう水たまり」のことです。配管が枝分かれしている場所が長すぎると、そこだけお湯の勢いが届かず、製品のカスが残ってしまいます。私はよく、ホースで泥を流すシーンを想像します。勢いよく水を当てればすぐに落ちますが、水が当たらない場所の汚れはいつまで経っても落ちませんよね。配管をできるだけシンプルにつなぎ、枝分かれを短くする。そして、洗浄後に水が勝手にはけていくように、配管に少しだけ傾斜をつけてあげる。この「水の通り道を整える」だけで、洗浄効率は劇的に向上するのです。

2. 分解の手間を減らす!長く使えるシールの選び方

毎日バラバラに分解して洗うのは、時間も手間もかかって現実的ではありません。できれば組み立てたまま洗いたい。そのためには、装置の「つなぎ目」や「パッキン」選びが重要になります。

特にホモジナイザーの心臓部を守る「シール(液漏れを防ぐ部品)」は、熱いお湯や強い洗剤にも耐えられる丈夫なものを選んでおきましょう。私は、ここをケチって安価な部品を使ったために、洗浄の途中で液が漏れてしまい、結局すべてをやり直すことになった苦い現場を何度も見てきました。最初から耐久性の高い素材を選び、液漏れが起きにくい「ダブルシール」という仕組みを導入しておく。そうすることで、分解して洗う頻度をぐっと減らすことができ、結果として毎日の掃除が格段に楽になるのですよ。

3. 30分でピカピカに!魔法の洗浄レシピと時間配分

洗浄時間を削るには、お湯の使い方にちょっとしたコツがあります。ポイントは「勢い・温度・洗剤」の3つです。

工程 目安時間 ポイント
最初のすすぎ 2~3分 残った製品を水で押し流します。
洗剤での洗浄 10~15分 70~80℃の熱めのお湯に洗剤を混ぜ、勢いよく流します。
最後のすすぎ 5分 洗剤が残らないよう、きれいな水で仕上げます。

特に大切なのが、お湯を流すスピードです。チョロチョロ流すのではなく、配管の中を勢いよく暴れさせるように流すことで、壁についた汚れを剥ぎ取ってくれます。私がお手伝いした現場では、この「お湯の勢い」を見直しただけで、洗浄時間が半分になったこともありました。レシピを自分たちの製品(油分が多いのか、タンパク質が多いのか)に合わせて調整することが、時短への近道なのですよ。

4. 失敗を防ぐ!バルブやクランプのちょっとした工夫

配管をつなぐ「クランプ(留め具)」や、流れを切り替える「バルブ」。これらも、汚れがたまりにくいタイプを選ぶのが現場の知恵です。

例えば、つなぎ目のパッキンが少しだけ飛び出していたり、逆に凹んでいたりすると、そこに汚れが引っかかってしまいます。私はいつも、つなぎ目を指で触ってみて、段差がないかを確認します。また、バルブの向きを少し変えるだけで、洗浄液がスムーズに抜けていくようになることもあります。不具合が起きやすい箇所を特定し、そこだけを重点的にチェックする。こうした小さな気遣いの積み重ねが、「あれ?今日は一度も洗い直しがないな」という、スムーズな現場を作ってくれるのです。

5. 「見える化」で安心!洗浄がうまくいったことを確認する方法

「たぶんきれいになっただろう」という勘に頼るのは、不安の元ですよね。最近は、洗浄がうまくいっているかどうかを「数値」で教えてくれる便利な道具が増えています。

お湯の温度や流れるスピードを自動で記録する装置や、洗剤の濃さを測るセンサーなどを活用すれば、後からデータを見て「よし、完璧だ」と確信を持つことができます。また、洗浄後の配管に菌が残っていないか数分で判定できる検査キット(ATP検査など)を使うのもおすすめです。私の経験上、こうして「数字で確認できる仕組み」を作っておくと、現場スタッフの自信にも繋がりますし、何より精神的にとても楽になりますよ。


6. まとめ:明日からできる3ステップ

ホモジナイザーのCIP時短は、決して難しい専門家だけの仕事ではありません。まずは身近なところから見直してみましょう。

  1. 配管の「袋小路」を探す: 水の流れが止まってしまいそうな場所がないか、ラインを歩いて確認しましょう。
  2. お湯の「勢い」を確認する: 洗浄時のお湯のスピードは十分ですか?チョロチョロ流しになっていないかチェックしましょう。
  3. 道具の力を借りる: 洗浄状態を測るセンサーやキットを使って、今の洗浄が適切かどうか「数字」で見てみましょう。

三丸機械工業(Sanmaru Machinery)が紹介しているような、最初から「洗いやすさ」を追求した最新の装置を導入するのも、将来的な手間を減らすための賢い選択かもしれませんね。小さな改善を積み重ねて、理想の「30分CIP」を形にしてみてください。

当ブログでは、他にもラインの衛生管理や効率化のヒントをたくさん掲載しています。ぜひ他の記事も参考にしてみてくださいね。

出典
三丸機械工業株式会社|乳化・分散・高圧ホモジナイザーの専門メーカー
三丸機械工業株式会社|導入事例・解決策