酸化チタンを分散化したい! ホモジナイザーの特徴や使用するメリットは?
酸化チタンはチタンの酸化物で、ダイヤモンドよりも高い屈折率を持つ金属です。白色の粉末で、高い着色率と隠ぺい力があることから、顔料・着色料・塗料として化粧品から食品まで幅広く利用されています。酸化チタンの発色力を高めたり、着色性をアップさせるためには、ホモジナイザーによる分散が欠かせません。
そこで、今回は酸化チタンを分散させる装置について解説しましょう。
- 酸化チタンの使い道
- 酸化チタンの分散について
- 酸化チタンを分散・均一化するメリット
- 三丸工業のホモジナイザーの特徴と導入のメリット
- 分散や均一化に関するよくある質問
この記事を読めば、酸化チタンを物質内に均等に分散させるためには、どのような機器を使えばいいかよく分かります。酸化チタンを使って製品を作っており、分散装置を探しているという人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.酸化チタンの使い道
前述したように、酸化チタンは着色料として幅広く使われている金属です。主に食品に白い色を着色する場合や、塗料の下地剤として使われることが多いでしょう。また、化粧品の材料としても使われているほか、薬剤の白い色を付けるのにも使用されています。
2.酸化チタンの分散について
酸化チタンは、通常粉末状になっています。着色料として使う場合や、塗料の下地剤・化粧品を作る場合は、物質中に酸化チタンを均等に分散化しなければなりません。その際に使われるのが高圧ホモジナイザーです。高圧ホモジナイザーは、物質に高圧をかけることにより、物質の粒子を均一化・分散化することができます。たとえば、酸化チタンの粒子がほかの物質の粒子よりも大きい、もしくは小さくても高圧ホモジナイザーを使うことによって、粒子が均一化・分散をすることができるでしょう。
3.酸化チタンを分散・均一化するメリット
異なる粒子のものをそのまま混ぜ合わせるだけでは、いくら丁寧に混ぜ合わせても、粒子は物質の中で偏ってしまいます。すると、色むらや溶け残りなどの原因となるのです。食品の場合は、舌触りが悪くなったり味にも影響が出たりするでしょう。そこで、高圧ホモジナイザーを使うことにより、粒子を均一化して物質の中に分散させるのです。すると、より均一で高品質な製品ができます。酸化チタンの場合は、前述したように食品・医薬品・塗料などに使われますので、分散や均一化は欠かせません。
4.三丸工業のホモジナイザーの特徴と導入のメリット
この項では、三丸工業のホモジナイザーの特徴や導入方法について解説します。
4-1.さまざまな物質を分散・均一化することができる
三丸工業のホモジナイザーは、酸化チタンだけでなくさまざまな製品の分散や均一化が可能です。工場では、ひとつのホモジナイザーで何種類もの物質を分散・均一化することもあるでしょう。三丸工業のホモジナイザーは、さまざまな物質をそれぞれ最適な状態に分散・均一化することが可能です。
4-2.温度上昇が少ない
高圧ホモジナイザーを使用すれば、物質同士の摩擦によって温度上昇が起こります。物質によっては、温度が上昇すれば性質が変化することもあるでしょう。三丸ホモジナイザーを使えば、温度上昇を最低限に抑えることができます。温度管理が厳重な物質の分散化・均一化でも十分に使用可能です。
4-3.省エネ
三丸か興行の高圧ホモジナイザーは省エネ仕様です。「長年使っていたホモジナイザーの電気代が高い」とお悩みの方は、ぜひ一度導入を検討してみてください。さらに省エネだけでなく、異物混入(コンタミ)も防ぐ設計になっています。
4-4.導入のメリット
三丸機械工業では、完成した製品はもちろんのこと、各工場のラインに合わせた半オリジナルの機械を製造することもできます。工場によってホモジナイザーに求める性能やコンタミ防止対策は異なるでしょう。三丸機械工業では、お客様のニーズに合わせたホモジナイザーの導入のお手伝いできるよう、さまざまなラインナップを取りそろえています。新しくホモジナイザーを導入したいという人はもちろんのこと、今よりももっと使い勝手のいいホモジナイザーへ買い替えを考えているという人は、ぜひ一度ご相談ください。ホームページからも相談を受け付けています。
4-5.アフターケアについて
三丸機械工業では、モジナイザーを導入した後も、定期的にメンテナンスを行っています。定期点検だけでなく、不具合が起きた場合などもすぐに原因を調査し、対策を立てることができるでしょう。高圧ホモジナイザーをレンタル・販売している業者はたくさんありますが、アフターケアまで手厚い会社はごくわずかです。ぜひ、他社と比較してみてください。
5.分散や均一化に関するよくある質問
Q.酸化チタンは単に攪拌(かくはん)だけでは均一化できないのでしょうか?
A.単に混ぜ合わせるだけでは高品質な製品を作るのは難しいと思います。
Q.高圧ホモジナイザーと超音波ホモジナイザーの違いは何ですか?
A.超音波ホモジナイザーは、超音波の力で物質の粒子を砕いて均一化します。小型化できるので研究室などで使うのに適したホモジナイザーです。
Q.液体を高圧ホモジナイザーで分散化することはできますか?
A.もちろんです。液体の中の粒子を均一化することで、高品質な製品を作ることができるでしょう。
Q.高圧ホモジナイザーを生産ラインに組み込むことはできますか?
A.はい。問題なくできます。
Q.酸化チタンはどのような製品を作る時に使われているのでしょうか?
A.白い食品を作る時の着色料や、塗料の下地材、さらに医療品の錠剤やカプセルなど「白色」を必要としている場所で使われています。
おわりに
今回は酸化チタンの分散ができる装置、ホモジナイザーについて解説しました。ホモジナイザーはあまり聞きなれない名前ですが、塗料・医療品・化粧品・食品など私たちの身近な製品を作るのに欠かせません。また、ホモジナイザーを使うことで、同じ製品でもより高品質な仕上がりになります。ホモジナイザーの性能は年々アップしているので、10年以上同じホモジナイザーを使っているという場合は、一度買い替えをご検討ください。