化粧品の製造工程って? 意外と知らない化粧品の作り方
女性にとって必需品である化粧品は、どうやって作られているか知っていますか? 原材料を混ぜただけでは良質な化粧品は出来上がりません。緻密な衛生管理と高度な技術を持った機械が必要です。
ここでは、意外と知られていない化粧品の製造工程をご紹介しましょう。化粧品の製造工程はとても繊細で気を使うもの。いつも使っている化粧品がどのように出来上がるのか、ぜひ知っておいてください。
- 原材料の検査と管理
- 原材料の計量
- 仕込み工程
- 品質の検査
- 製品の充填・包装
1.原材料の検査と管理
化粧品はさまざまな原料から作られています。使う原料はメーカーによってさまざまですが、どのメーカーも原材料の管理はキッチリと行い、品質や性質を検査しています。規格通りの化粧品を作るためには、良質は原料を集めることがとても重要です。品質管理の仕方もいろいろですが、原材料が古くならないように、保管期限を設けているメーカーがほとんどです。
2.原材料の計量
材料はち密に計算され、0.01gまできっちりと計量されます。計量がくるってしまうと規格通りの化粧品ができませんから、わずかな誤差も許されません。原材料には液体・固体・粉などいろいろな形態があります。計量の際は機械任せにせず、人の目を通して計量するメーカーもあります。
3.仕込み工程
原料をきっちり計測したら、いよいよ仕込段階に入っていきます。原料を混ぜただけでは化粧品はでき上がりません。ここでは「ホモジナイザー」という機械を使い、原料を混合・撹拌していきます。
ホモジナイザーは、液体中の粒子を均一に加工してくれる、高度な機械です。化粧品だけでなく、食品の加工にも使われます。この機械を使うことで、原料をすべて均一に撹拌したり混合したりすることが可能になるのです。
4.品質の検査
製品ができ上がったら、品質の検査を行います。でき上がった製品の中身のことを「バルク」といい、バルクのチェックは1回1回の生産ごとに細かく行われることがほとんどです。規定のの基準に到達しているかどうかをチェックし、チェックに合格したら初めて製品として販売することを許可されます。
5.製品の充填・包装
でき上がった中身を容器に充填していけば、製品の完成です。バルクは専用の充填機で容器に入れられ、ここでも人の目でチェックしながら包装されていきます。包装が終わったら、出荷検査を受けて出荷していきます。出荷検査でも細かいチェックは怠りません。出荷検査を受けて合格したものだけが私たちの手元に届きます。
まとめ
化粧品の製造工程をご紹介しました。メーカーによって違いはありますが、大きな流れはほぼ同じ。撹拌するためのホモジナイザーという機械はとても重要な工程を担う機械です。細かいチェックと高度な技術をもってこそ、良質な化粧品ができるということが分かります。製造工程を知っておけば、使う時の気持ちも違ってきそうですね。