牛乳がホモジナイズされる理由は? 3つの目的をご紹介します!
私たちの飲んでいる牛乳。そのほとんどは「ホモジナイズ」されたものです。ホモジナイズとは何でしょうか?
ホモジナイズというのは、ホモジナイザーと呼ばれる特殊な機械によって牛乳の成分を均質化する製法のことです。日本では1930年代にホモジナイズ製法が導入され、現在スーパーで販売されている牛乳のほとんどは「ホモジナイズミルク」になっています。
しかし、なぜ牛乳を均質化する必要があるのでしょうか?その目的を知りたいと思いませんか? そこで本日は牛乳をホモジナイズして成分を均質化する目的を3つご紹介します。
- 品質を安定化するため
- 牛乳に含まれる栄養素を均等にするため
- 消化吸収を良くするため
1.品質を安定化するため
スーパーで買ってきた牛乳。かなり古くならない限り飲み始めから終わりまで味が変わることはありませんよね。当たり前に感じるかもしれませんが、これはホモジナイズが行われているからなのです。牛乳をホモジナイズすると、牛乳に含まれる脂肪分が均等になります。そのため分離が起こりにくくなり、安定した品質の牛乳を出荷することが出来るようになるのです。飲み始めから終わりまで味の変わらない牛乳を作る。これが牛乳をホモジナイズする目的なのです。
2.牛乳に含まれる栄養素を均等にするため
牛乳には中にはビタミンAやBなどの栄養素が含まれていますよね。これらは牛乳の脂肪分に含まれていますが、牛乳の中で脂肪分が固まっているとその栄養が牛乳全体に行き渡りません。そこで役立つのがホモジナイズ製法です。牛乳をホモジナイズすることによって脂肪分とそれに含まれる栄養素を均等に分散させることが出来ます。そのため牛乳の中にバランスよく栄養が行きわたるようになるのです。ホモジナイズ製法は、私たちが牛乳に含まれる栄養をバランスよく摂るために役立っています。
3.消化吸収を良くするため
牛乳をホモジナイズすると消化吸収が良くなります。なぜでしょうか? それはホモジナイズ製法によって牛乳が胃腸に吸収されやすい大きさになるためです。牛乳をホモジナイズすると脂肪球やその他の栄養素の大きさが1ミクロン以下というとても小さな粒になります。この大きさになると胃や腸で牛乳の脂肪分や栄養分が吸収されやすくなります。ホモジナイズ製法は、牛乳を消化しやすい状態にするために役立っているのです。
まとめ
この記事では牛乳をホモジナイズする目的を3つご紹介しました。
現在、日本で市販されている牛乳のほとんどはホモジナイズされた牛乳です。牛乳のホモジナイズ製法には3つの目的があるということを覚えておきましょう。